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BEASTARS ビースターズ 最高! アニメも漫画も楽しみ!

驚きの三日坊主! 何を血迷ったか三年越しに再開!

 

いやぁ、自分でもびっくりの飽き具合ですね(笑)

ともあれ、ちょっと思いの丈を吐きたいなと思ってここに書き連ねてみまーす。

 

さて、いったい何かというとコレです!

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BEASTARS ビースターズ」!!

 

いやこれ面白すぎ!!

前々から書店で平積みされたり、POP飾られたりと目にする機会が多かったんですけど、なんとなく手を出さなかった作品でした。

 

しかし、今回アニメ化されたとのことで「どれどれいっちょ見てやろうじゃないの」と謎のマウントを取りつつ拝見したところ、圧倒!!

 

速攻でアマゾンのkindle電子書籍版を購入!!

次の日に仕事を控えながらも止まらず、朝5時まで読みふけってしまいました。

 

この世界には人間は存在せず、動物が文明を築き上げた社会。

あまたの肉食獣と草食獣が、互いに理性を持ち共存している世界観。

しかし、そこには確かに存在する食物連鎖……。

 

この作品は様々な対比で成り立っているように感じました。

「肉食獣」と「草食獣」を軸にして、

 

「理性」と「本能」

「社会」と「個人」

「男」と「女」

「表」と「裏」

 

そして「レゴシ」と「ルイ」。

 

レゴシというのはこの作品の主人公であるハイイロオオカミの男の子。

ルイはレゴシの先輩であるイケメン金持ちのアカシカ男子。

ここに「ハル」という超絶大事な白兎ちゃんがヒロインに加わるのだけれど、ごめんね、今回は割愛。いや、この子とレゴシの関係についても述べたいんだけど~!!

 

今回は世界観のお話ということでっ!!

 

さてさて、この世界には前述したように「肉食獣」と「草食獣」が共生しております。

現実世界のように食物連鎖が形成された強制ではなく、隣人として理性ある文明社会を作り上げているんですね。マンションのお隣さん同士だったりクラスメイトだったり。

汝隣人を愛せってなもんで、肉食獣も草食獣もみんな仲良く生活しているわけです。

 

でも、残酷なことに動物としての「本能」は確かにありまして……。

 

「食殺」という肉食獣が草食獣を食い殺す、この世界における禁忌がレゴシの通う学校で起きてしまう、というのが物語の始まり。

 

さて、私がこの作品を読んで感じたことは、

「この世界に生きる人々はなんて他人を思いやれる人々なんだ」

ということです。

 

この世界の住人は生まれた瞬間から「喰う側」と「喰われる側」に別れます。

どんなに和やかに暮らしていても、危険がある。

それは交通事故などではなく、隣を歩く何でもない肉食獣の牙の一噛み。

傷つける可能性、傷つけられる可能性。

 

あまりにも恐ろしい社会だと私は思います。

でも、ここでは成立している。

それはなぜか?

 

それこそが「思いやり」です。

 

鋭い牙を、凶悪な爪をもつ肉食獣は、牙を隠し爪を閉じ込める。草食獣が傷つかないように、怖がらないように。

か弱い草食獣は、そんな絶対的捕食者を受け入れ、ほほえみを交わす。

 

どっちが偉いとかではなく、互いを受け入れるという事が美しいと感じました。

その中で、誰もが自分の種族と本能に向き合い悩んでいる。

 

読みながら思いました。

「自分はどれほど人間としての自分に向き合えているだろうか」と。

自分はどれほど自分を理解しているのか。

どんな時に笑い、どんな時に怒り、どんな時に悲しむのか。

そして、どれほど他人を思いやれているのか。

 

BEASTARS ビースターズ

この漫画は私に改めて自分と向き合う機会をくれた素晴らしい作品です。